後期臨床研修経験者からメッセージ
当院における循環器研修についてご紹介したいと思います。
自分は初期臨床研修を終えたのちに、循環器の専門的研修を目的として当院に勤務するようになり、現在医師として4年目、循環器の研修を開始して2年目を迎えたばかりです。
当院では年々治療実績が増加傾向にあり、平成18年度ではPCIが670件以上、PTAが約50件、カテーテルアブレーションが41件、ペースメーカー植込みが約48件となっており、非常に多くの症例を経験することができます。
さらに検査機器も充実しており、64列MDCTによる冠動脈の評価、心筋シンチグラフィー・3Dエコーによる心筋非同期収縮の評価などもおこなっており、また、平成18年度より両心室ペーシングによる心臓再同期療法(CRT)も行うようになり、最先端の治療を経験することができます。
当院には指導医となる常勤の循環器専門医が3名在籍しております。
3名とも虚血・不整脈双方の治療を手がけておりますので、心不全・虚血性心疾患・不整脈などに細分化されておらずに、まんべんなく症例を受け持ち、経験することができるというのが、当院における研修の最大の特徴であると言えます。
また、ICUが4~6床で稼動しており循環器医が当直して24時間体制で緊急に対応しておりますので、緊急症例も多く経験できます。毎朝ICUにてカンファレンスを開催しており、重症患者に関しては心臓血管外科医とともに全員で治療方針を決定しています。
現在の自分は病棟の受け持ち症例は10名前後で、週1回の外来勤務、月6回程度の当直勤務を行っており、空いている時間はほとんどが血管造影室にて、日々手技の向上のために検査・治療を担当しています。
具体的にはCAG・LVG・SGなどの検査は自身で行い、ペースメーカー植込みや徐脈性不整脈のEPSも自身で行っております。
PCIについては毎日のように助手を務めてアブレーションに関してもほぼ全例助手を務めております。
またICD・CRT-D植込みについても非同期評価は自らの手で評価を行った後に助手として植込みを行っております。
また、当科では学会発表にも力をいれており、自分も去年1年間で地方会や研究会、総会など合わせて4、5演題の発表を行い積極的に学会に足を運び勉強をさせてもらいました。
このように1民間病院とはいえ最先端の治療や学会発表など、幅広い範囲での研修ができることと思います。
これから循環器の専門研修を考えておられる若手医師の方はぜひ一度見学にいらしてください。実際に自分がどのような研修をしているのか御案内したいと思います。
やる気のある若手医師と一緒に研修できる日を心待ちにしています。