江戸川病院求人|医師求人・研修医求人・薬剤師求人・臨床検査技師求人・診療放射線技師求人・管理栄養士求人・医療ソーシャルワーカー求人・医療事務求人|東京都江戸川区

循環器内科の概要

1999年にカテーテル治療室を立ち上げ、当院の循環器専門治療がスタート致しました。 それから徐々に治療件数が伸びていき実績を積み重ね、2016年までの17年間でPCI 9751件、カテーテルアブレーション1514件、デバイス植え込み1322件を行ってきました。
PCIは2006年ごろから増え始め、一時年間800件を超える件数となり都内有数のメガセンターとなりましたが、近年の医療デバイスの進化に伴い件数はやや減少しており、2016年は596件となっております。しかし、緊急PCI数はここ10年ほど変化なく年間150件前後となっており、地域の心臓救急を担う中核病院となっております。
また、カテーテルアブレーションについてですが、こちらも2006年から心房細動に対する治療を開始し年々件数は増加、2015年からはいち早くクライオバルーンによる肺静脈隔離術を行っております。また、2016年には年間211件のアブレーション治療も行っており、こちらも都内有数の件数となっております。さらにデバイス植え込みに関しても、近隣にICD・CRT-Dといったハイエナジーデバイス植え込み施設が少ないため、不整脈診療においても地域の拠点病院となっております。
これらの治療のほかにも、下肢動脈、腎動脈、頸動脈等のカテーテル治療を当科がおこなっており、幅広い領域でのカテーテル治療を行っております。
現在、循環器病棟は心臓血管外科と合わせて50床、ICUは11床であり、カテーテル治療室2部屋を稼働させ上記の治療を行っております。

先進医療や学術活動について

さて、治療件数の多さは当院のひとつの特徴ではありますが、件数ばかりではなく、先進医療や学術活動にも力を入れております。 例えば、前述の心房細動に対するカテーテルアブレーションに関していえば、単純な高周波カテーテルアブレーションのみにとどまらず、クライオバルーンをいち早く導入したり、Marshall静脈に対するアルコールを用いたケミカルアブレーションを行い、その治療成績を学会等で発表したりライブ等で実際の手技を実演するなどを行っております。 PCIに関してはretro grade approachによる慢性完全閉塞病変(CTO)への治療や、DCAを用いた分岐部病変への治療など、複雑な手技も問題なく行え、 さらにOCTを用いた冠動脈イメージングおよびその解析を率先して行っており、院内データを学会発表するだけではなく、他施設共同研究に参加し国内最新の知見の構築に貢献しております。 またプレッシャーワイヤーを用いたFFRの測定件数も年間300件を超え、虚血の有無を確認し厳格な適応のもとでPCIを行っております。

江戸川病院 もう一つの特徴

当院もう一つの特徴はこれらの治療を専門的に細分化していないということです。
当院規模の件数をこなす病院の大半は、治療分野を細分化し、それに特化した人材を筆頭としてグループ分けを行い、日々の治療にあたっていると考えられます。大まかにいうと、例えば冠動脈グループ・不整脈グループ・心不全グループ・デバイスグループ・末梢動脈グループといった具合です。 ですが、当院では一切グループ分けは行っておらず、主治医が担当患者をすべての分野で責任をもって治療を行っています。 それぞれに自分の得意分野があり、スペシャリティーとしてのスキルも持ち合わせておりますが、その分野以外でもしっかりとした診療ができ、一患者に対して包括的な循環器診療を行っていくことをポリシーとしております。 1例として心不全の患者を挙げます。急性心不全で入院加療となった場合、救急初期対応した担当医がそのまま主治医として心不全治療を行います。原因精査を行った結果、冠動脈に複数の高度狭窄を認めかつ頻脈性心房細動を合併していたとします。この場合はどう治療するでしょうか?一般的にグループ分けされた循環器では虚血グループにコンサルトし冠動脈に対してPCIを行い、その後今度は不整脈グループに担当が変わり心房細動に対するカテーテル治療が行われることでしょう。ですが、 当院の場合、担当医が変わることなくそのまますべての治療を行っていきます。自らが第一術者として治療が困難な場合でも第一助手として治療に関わるのです。
このような包括的診療を実践するために、当科ではカンファレンスを充実させ循環器医師全員で認識を共有するように努めております。 具体的には毎日朝の診療開始前にICUカンファレンスを行って重症患者の治療方針を検討し、夕方にはカテーテルカンファレンスも毎日行います。そしてその日行われたCAGを全員でチェックし、翌日行われる予定のPCIについて治療戦略を検討します。 さらに隔週でPCIカンファレンス・EPSカンファレンスを行います。 PCIカンファレンスでは緊急PCIや複雑病変PCI、合併症発生症例などの手技のフィードバックを行い、今後の手技の向上に努めます。EPSカンファレンスではアブレーションが行われた患者の心内電位のフィードバックを行っております。

後期研修医について

後期研修医としての研修期間は3年を目安としております。
先ず1年目はCAG/LCG/SGや徐脈のEPSなど基本的な診断カテーテル検査を行いながら救急患者を受け持っていただき、週1回の外来で入院加療後の患者のフォローを行っていきます。平行して経胸壁心エコー検査、経食道心エコー検査、トレッドミル負荷試験、CPX等の検査も行っていきます。また担当患者のPCIやアブレーション等の治療には第一助手として関わっていただきます。
2年目からはペースメーカーの植え込み、心房粗動に対するカテーテルアブレーション、急性心筋梗塞に対する緊急PCI等を上級医の監督の下で行っていきます。
そして3年目には緊急PCIや簡単な待機的PCIは独り立ちして第一術者として行っていただき、ペースメーカー植え込みやPSVTに対するアブレーションも術者として行っていただく予定です。
3年間でCAG1000件、PCI 200件、アブレーション50件、ペースメーカー植え込み50件程度を目標件数として、学術活動に関しては1年目で2演題、2年目に4演題、3年目には6演題程度の学会発表を目標にして取り組んでいただきます。
上記診療を行う上での基本的な勤務体制は下記の通りです。
●[月~金] 日勤 [土曜] 半日 [日曜] 休日
※病院の体制に準じて診療して頂きます。
●当直は循環器当直を月4~5回程度
●緊急呼び出しのために待機が月4~5日程度
以上となっております。

キャリア、実績が積み重なっていけば、得意分野を突き詰めていくことも必要でしょう。しかし、後期研修医のうちは一つの分野にとらわれることなく、幅広い知識を持って頂きたいと考えています。そして後期研修医の期間は「General Cardiologist」としての大事な育成期間であり、当院はその育成環境として最適の場を提供できると考えております。
また、当院スタッフは大学病院には所属しておりません。よって最新治療の導入や学術活動等は与えられるものではなく、自らの手で率先して動かさなければなりません。しかし、逆にいうならばこの素晴らしい環境を自由に使えるメリットがあります。やる気さえあれば本当に幅広く勉強でき、様々なことにチャレンジすることが可能です。是非、一度当院に足を運んでその臨床現場を見学してください。循環器専門医を目指す後期研修医として、当院の魅力を感じることができるかと思います。
お待ちしております。

最後に

私も3年目から循環器を志し2006年から当院の循環器スタッフとして日々臨床を行っておりますが、参考までにこの10年の実績を列記したいと思います。

●10年の実績
・CAG件数:4000件以上
・PCI件数:1500件以上(うちCTO 150件)
・アブレーション件数:500件
・植え込みデバイス件数:300件(うちハイエナジーデバイス80件)
・末梢動脈インターベンション件数:300件

学会発表
・虚血関連:22演題・不整脈関連:7演題・心不全関連:3演題・末梢動脈関連:3演題

学会認定資格
・内科認定医・循環器専門医・日本心血管インターベンション学会専門医、植え込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療認定医・不整脈専門医(取得予定)

上記はあくまでも目安であり正確な数字ではありません。学術活動も各学会の総会・学術大会での演題のみであり、都内近郊でのローカルな研究会も含めるとさらに演題数は増えます。学術活動はやや虚血関連に偏りが見られますが、それでも様々な分野を比較的まんべんなく網羅しているかと思います。
 私が後期研修を行った期間と現在の状況は違いますのでこれらの実績を保証できるものではありませんが、やる気になればこれだけのことに取り組むことが可能であると参考にしていただければ幸いです。
 
 意欲に満ちた後期研修医の方と一緒に仕事ができることを心待ちにしております。